「あいみょん」ほんのり突き刺さる歌詞の魅力。

エッセイ

苦いようで甘いようなこの泡に
くぐらせる想いが弾ける
体は言う事を聞かない
「いかないで」って
走ってゆければいいのに

これは、昨年放送されていた日本テレビ系ドラマ「獣になれない私たち」の主題歌として起用された「あいみょん」の「今夜このまま」という楽曲の歌詞です。

「けもなれ」と呼ばれていたこのドラマは、とあるクラフトビールバーの常連である深海晶(新垣結衣)と、彼女の笑顔を「嘘くさい」と評する根元恒星(松田龍平)、そしてその周りの人たちが、それぞれ抱える複雑な何かと日々戦っていくストーリーとなっています。

自らを取り巻く環境を心から幸せに思えない。だけど、それを覆すようなアクションも起こせない。そういう中途半端な自分にモヤモヤするというこの気持ちは、昨今の日本人の多くが一度は抱えたことのある気持ちなのではないのでしょうか。もちろん、そうでない人もいると思うし、そういうメンタリティを持ち合わせている人を否定している訳でもありませんので、誤解なさらないでくださいね。

このドラマで輻輳するこの気持ちを、主題歌の中で余すことなく表現されているのが「あいみょん」です。


広いようで狭いようなこの場所は
言いたい事も喉に詰まる
体が帰りたいと嘆く
「いかないで」って
叫んでくれる人がいればなあ

(出典:rockin’on.comより)

やり切れない自分と向き合いつつも、全てを投げ出したいと思う晶の気持ちを真っ直ぐに歌っています。

個人的に「あいみょん」の凄いところは、この表現にあると思っています。

とある番組で、本屋さんをめぐる彼女が官能小説を選んでいるシーンがありました。そこで彼女は、官能小説の魅力について「いかに間接的に物事を美しく表現するか」と話しています。彼女と私を重ねることは大変おこがましいのですが、とても強い共感を覚えました。(官能小説は読んだことはありませんが…)

上手く文章で表現出来ているかは疑問ですが、記事の中でとんちの効いた表現を、わざとらしくではなく自然に織り込めるようになりたいなあ…と常々思っています。笑

話を戻しますが、このドラマで連想されるのは、ずばりビールです。そして「今夜このまま」の歌詞をじっくりと読んでいくと、このビールがうっすらと、かつ大胆に表現されていることが分かります。

最後まで聴いてみたい!と思った方はこちら。

これだけ綺麗な表現で、かつ的確に、晶が抱えるモヤモヤとビールを連想させている「あいみょん」は、同年代ながら、私にとってとても影響力のある人です。

今日は紹介と言いつつ、割と真面目な話になってしまいましたが、「今夜このまま」以外にも、彼女の表現力の素晴らしさが詰まった楽曲はたくさんあります!

ぜひ、ほかの楽曲も聴いてみてくださいね。

ちょーのでした!

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